はいたーい!沖縄県北谷町の地域情報をメインに発信している美ら浜つーしんのリナです。
本日は、北谷町内の施設・ちゃたんニライセンターにて創作組踊「戦場の花よ~ひめゆり学徒~」を鑑賞してきたのでご紹介します。

戦場の花よ~ひめゆり学徒~
創作組踊「戦場(いくさば)の花よ~ひめゆり学徒~」の公演が、ちゃたんニライセンターにて、2025年10月12日(日)に開催されました。

美ら浜つーしんで告知していた記事はこちら↓↓
会場は、ちゃたんニライセンター内のカナイホールにておこなわれました。
カナイホール前のパネル

公演中は、撮影不可だったため、パンフレットの写真を交えてこの記事に記録を残したいと思います。

初めての組踊鑑賞
今回、鑑賞した「戦場の花よ~ひめゆり学徒~」は、創作組踊です。
この記事をご覧になっている方の中には、組踊を鑑賞したことない方もいらっしゃると思います。
私自身も今回の公演が組踊を初めて鑑賞する機会となりました。

組踊(くみおどり)とは?
組踊の起源は、琉球王国時代の約300年前にまで遡ります。
琉球国王の代替わりごとに訪れる中国の冊封使(さっぽうし/国王の即位を認める使者)を歓待する宴の演目で披露するため、踊奉行であった玉城朝薫(たまぐすく・ちょうくん)が1719年に創り上げたのが始まりです。
琉球古来の芸能に加え、能や歌舞伎、中国演劇の要素を取り入れたことで独自の様式が確立しました。
せりふ、音楽、踊りで構成される沖縄独自の歌舞劇で、テーマには琉球王府が重んじた道徳や、琉球の古事を題材にした物語が多く描かれています。
三線、箏、笛、胡弓、太鼓などの楽器の音色にのせて、沖縄古語のせりふと琉球舞踊を基本とした優雅な所作で物語が展開されます。
その高い芸術性と歴史的価値が評価され、組踊は2010年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。

新作・初上演
今年は北谷町町制施行45周年にあたり、さらに沖縄戦終戦80年の節目でもあります。
その双方を併せ、追悼の祈りを込めて、様々な世代の方々と平和への願いを分かちあうために創作組踊「戦場の花よ~ひめゆり学徒~」が新作として初上演されました。

「戦場」への動員240人
創作組踊「戦場の花よ~ひめゆり学徒~」は、沖縄戦真っ只中の時代が舞台となっています。
主役となるのは、まだ十代の高校生で、ひめゆり学徒と呼ばれる方々です。
米軍の沖縄上陸作戦が始まった1945(昭和20)年3月23日深夜、沖縄師範学校女学部・沖縄県立第一高等女学校の生徒222人、教師18人は、那覇市の南東5キロにある南風原の沖縄陸軍病院に配属されました。

ひめゆり学徒とは?
女子生徒は主に看護活動にあたりました。
「ひめゆり学徒」とは、縄師範学校女学部と沖縄県立第一高等女学校の2校の愛称が「ひめゆり」であったことから、戦後、彼女たちは「ひめゆり学徒」と呼ばれるようになりました。
本作品の花とは、植物の花をさし、学徒たちの聡明な働きや、純粋な思い、仲間への愛情や命の尊さを花に''たとえ''激戦地で懸命に生きた学徒の姿を描きます。

【第一部】
公演は二部制で、始めに「北谷町少年少女三線教室」の生徒さんによる三線と歌の演奏がありました。
斉唱 平和の願い歌

[演目]
・春の小川
・月桃
・新安里屋ゆんた
北谷町少年少女三線教室
1996年7月から継続的に活動している「北谷町少年少女三線教室」では、町内の小学2年生から中学3年生までの受講生が琉球古典音楽を衷心に沖縄楽曲を学び、三線と歌の練習に励んでいます。
平和スピーチ

ピースメッセンジャー
「北谷町ピースメッセンジャー」の方々による、平和の尊さを語るスピーチがおこなわれました。
北谷町ピースメッセンジャー
平和思想の普及・啓発と平和継承を推進するために、平和の尊さ、命の大切さを未来に受け継ぐ個人および団体を「北谷町ピースメッセンジャー」として北谷町が認定しています。
【第二部】
創作組踊 戦場の花よ~ひめゆり学徒~
鎮魂の舞~眠る御霊へ~

地謡・立方・学徒役のご紹介

地謡は、琉球古典音楽に携わる方々が、歌、三線、箏、笛、胡弓、太鼓などを演奏しました。
立方は、琉球舞踊に携わる方が、日本兵や軍医役などを演じました。
学徒役や子役は、「北谷町こども組踊教室」に通う生徒さんです。

北谷町こども組踊教室
「北谷町こども組踊教室」は、2019年に公演された組踊「対馬丸」の後、2021年より北谷町自主文化事業の一つとして活動をおこなっています。
組踊を学び郷土を愛する心を育み、自己アイデンティティーを培っています。

感想まとめ
「沖縄戦」という言葉だけでも重く感じる題材を、沖縄の伝統芸能・組踊を通して初めての舞台鑑賞となりました。
私の年齢よりもはるかに若いひめゆり学徒たちが、当時を懸命に生き抜いた様子を演じる姿に、胸が熱くなりました。
「生きることの尊さ」を改めて教えてくれる舞台でした。
また、伝統芸能という形で沖縄戦を語り継ぐ演者さんたちの力強さにも深い感銘を受けました。
戦後80年を迎える今年、過去の出来事ではなく、今を生きる私たちへの大切な気づきの機会でもあります。
戦争を生き抜いた少女たちの生きた証を次の世代へ繋げていけるよう、平和を願う心を常にもっていようと改めておもいました。
ちゃたんニライセンター マップ
本日は、北谷町内の施設・ちゃたんニライセンターにて創作組踊「戦場の花よ~ひめゆり学徒~」を鑑賞してきたのでご紹介します。

戦場の花よ~ひめゆり学徒~
創作組踊「戦場(いくさば)の花よ~ひめゆり学徒~」の公演が、ちゃたんニライセンターにて、2025年10月12日(日)に開催されました。

美ら浜つーしんで告知していた記事はこちら↓↓
会場は、ちゃたんニライセンター内のカナイホールにておこなわれました。
カナイホール前のパネル

公演中は、撮影不可だったため、パンフレットの写真を交えてこの記事に記録を残したいと思います。

初めての組踊鑑賞
今回、鑑賞した「戦場の花よ~ひめゆり学徒~」は、創作組踊です。
この記事をご覧になっている方の中には、組踊を鑑賞したことない方もいらっしゃると思います。
私自身も今回の公演が組踊を初めて鑑賞する機会となりました。

組踊(くみおどり)とは?
組踊の起源は、琉球王国時代の約300年前にまで遡ります。
琉球国王の代替わりごとに訪れる中国の冊封使(さっぽうし/国王の即位を認める使者)を歓待する宴の演目で披露するため、踊奉行であった玉城朝薫(たまぐすく・ちょうくん)が1719年に創り上げたのが始まりです。
琉球古来の芸能に加え、能や歌舞伎、中国演劇の要素を取り入れたことで独自の様式が確立しました。
せりふ、音楽、踊りで構成される沖縄独自の歌舞劇で、テーマには琉球王府が重んじた道徳や、琉球の古事を題材にした物語が多く描かれています。
三線、箏、笛、胡弓、太鼓などの楽器の音色にのせて、沖縄古語のせりふと琉球舞踊を基本とした優雅な所作で物語が展開されます。
その高い芸術性と歴史的価値が評価され、組踊は2010年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。

新作・初上演
今年は北谷町町制施行45周年にあたり、さらに沖縄戦終戦80年の節目でもあります。
その双方を併せ、追悼の祈りを込めて、様々な世代の方々と平和への願いを分かちあうために創作組踊「戦場の花よ~ひめゆり学徒~」が新作として初上演されました。

「戦場」への動員240人
創作組踊「戦場の花よ~ひめゆり学徒~」は、沖縄戦真っ只中の時代が舞台となっています。
主役となるのは、まだ十代の高校生で、ひめゆり学徒と呼ばれる方々です。
米軍の沖縄上陸作戦が始まった1945(昭和20)年3月23日深夜、沖縄師範学校女学部・沖縄県立第一高等女学校の生徒222人、教師18人は、那覇市の南東5キロにある南風原の沖縄陸軍病院に配属されました。

ひめゆり学徒とは?
女子生徒は主に看護活動にあたりました。
「ひめゆり学徒」とは、縄師範学校女学部と沖縄県立第一高等女学校の2校の愛称が「ひめゆり」であったことから、戦後、彼女たちは「ひめゆり学徒」と呼ばれるようになりました。
本作品の花とは、植物の花をさし、学徒たちの聡明な働きや、純粋な思い、仲間への愛情や命の尊さを花に''たとえ''激戦地で懸命に生きた学徒の姿を描きます。

【第一部】
公演は二部制で、始めに「北谷町少年少女三線教室」の生徒さんによる三線と歌の演奏がありました。
斉唱 平和の願い歌

[演目]
・春の小川
・月桃
・新安里屋ゆんた
北谷町少年少女三線教室
1996年7月から継続的に活動している「北谷町少年少女三線教室」では、町内の小学2年生から中学3年生までの受講生が琉球古典音楽を衷心に沖縄楽曲を学び、三線と歌の練習に励んでいます。
平和スピーチ

ピースメッセンジャー
「北谷町ピースメッセンジャー」の方々による、平和の尊さを語るスピーチがおこなわれました。
北谷町ピースメッセンジャー
平和思想の普及・啓発と平和継承を推進するために、平和の尊さ、命の大切さを未来に受け継ぐ個人および団体を「北谷町ピースメッセンジャー」として北谷町が認定しています。
【第二部】
創作組踊 戦場の花よ~ひめゆり学徒~
鎮魂の舞~眠る御霊へ~

地謡・立方・学徒役のご紹介

地謡は、琉球古典音楽に携わる方々が、歌、三線、箏、笛、胡弓、太鼓などを演奏しました。
立方は、琉球舞踊に携わる方が、日本兵や軍医役などを演じました。
学徒役や子役は、「北谷町こども組踊教室」に通う生徒さんです。

北谷町こども組踊教室
「北谷町こども組踊教室」は、2019年に公演された組踊「対馬丸」の後、2021年より北谷町自主文化事業の一つとして活動をおこなっています。
組踊を学び郷土を愛する心を育み、自己アイデンティティーを培っています。

感想まとめ
「沖縄戦」という言葉だけでも重く感じる題材を、沖縄の伝統芸能・組踊を通して初めての舞台鑑賞となりました。
私の年齢よりもはるかに若いひめゆり学徒たちが、当時を懸命に生き抜いた様子を演じる姿に、胸が熱くなりました。
「生きることの尊さ」を改めて教えてくれる舞台でした。
また、伝統芸能という形で沖縄戦を語り継ぐ演者さんたちの力強さにも深い感銘を受けました。
戦後80年を迎える今年、過去の出来事ではなく、今を生きる私たちへの大切な気づきの機会でもあります。
戦争を生き抜いた少女たちの生きた証を次の世代へ繋げていけるよう、平和を願う心を常にもっていようと改めておもいました。
【現施設情報】
名 称:ちゃたんニライセンター カナイホール
住 所:沖縄県中頭郡北谷町字桑江467-1
電 話:098-936-3492
駐車場:有り
ちゃたんニライセンター マップ
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